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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第1章 1.プロローグ






___________





どんっ!!!



「、。。っ痛っ。。。「ぐわっ!!!」」




視界が真っ暗になったあと
今度は浮遊感を感じ
そのあと急に落下し思いっきり尻餅をついた。


少なくとも地面に尻餅をついたわけではないことは
お尻の感触でわかった。
薄暗いがどうやら小さな部屋のなかのようだ。
部屋の上部にある窓からは何も見えない。
どうやら真っ昼間ではなさそうだ。


「!、!!だっ誰ですか。。。?」



目の前には
肌けた白い肩をふるわす
髪の長い女の子が地面に座っていた。


「ぐっ。。。なんな。。。」




!!!
私の下から声が聞こえ、急に動き出した。




戦国時代の頃、
政宗の無鉄砲さに振り回され
経験しなくてもいいような修羅場を何度も
潜り抜けてきた私。


だからわかる。




この状況はまずい。




やばい。





私はすばやく目の前の女の子の手をとると、
下敷きにしていたその危険なものを
もう一度踏みつけ
走り出した。



「………っ!!」



女の子が怪我して走れないかと心配したけど
どうやら大丈夫なようで私に引っ張られながら
必死についてきた。




「待て!このアマ!!」



私の大した蹴りでもない蹴りは
なんの時間稼ぎにもならない。



小さな部屋はすぐ壁にぶちあたり
扉も鍵がかかっている。



「っ。。。これは。。。」



だいぶ古びた扉。
恐らく外からかんぬきでもしてあるのだろう。
つまりは外にももう一人。

でもそんなこと言ってられない。
そういえば私が捕まったとき
政宗が扉蹴り破って助けに来てくれたっけ。



そんな危機的状況の中でも
愛しい人を思い出す私はどうにかしてる。


でも、だからこそ、教えてもらった。


「こーゆーときはちょっと下のこの部分を
思いっきり蹴る!!」


ガンっ!!!




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