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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第1章 1.プロローグ


はじめは現代に何がなんでも戻るつもりだった。


いきなり戦国時代に飛ばされて。

右も左もわからないまま、

信長様の安土城で過ごすうちに

いつのまにか強引で、今を強く生きる政宗に

恋をした。


はじめて愛を知った。

この人と、政宗と生きたいと思った。



だからこそ現代のすべてを捨ててでも
戦国時代に残って
政宗のそばでともに生きようと決意した。



その矢先、
落雷と共に、御殿に火がまわり、
タイムホールが私を飲み込んでいった。


私と政宗の決意を嘲笑うかのごとく。
一瞬ですべてを奪い去った。、





ーーーーーーーーーーーー



「…………………。。」


思い出すとまた視界が霞んでくる。



「まだ何か痛みますか??」



白衣の男性が優しく声をかける。



「あっ。。、いえ、大丈夫です。すみません。。。」


無理矢理笑顔をつくって答えた。
いけない。また泣くところだった。
政宗は私の笑ったところが好きって、
そういってくれたんだもん。


今泣いたらまた言われちゃうね。



一通り説明を聞いた後 

「これ、倒れてたときに高井さんが手に持ってたものです。
 お返ししておきますね。」



「………あっ。。。」





ガラス玉に藤の花の絵がかかれた首飾り。
間違いなく政宗にもらったものだった。




『政宗。。。。』



愛しい人を思って
ただただその首飾りを握りしめるしかなかった。


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