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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第3章 消せない記憶。





「間違ったこと教えるなよ、はる」

政宗がはるに言う



「わかってるよ!!私お針子の仕事は
 ちゃんとやってるんだから。」

「お針子の仕事"は"だろ。は!」 

「ん~~っ!!!」



目を細めて笑いながら
顔を真っ赤にして抗議するはるの頭をなでる。



「おい、朝っぱらからお前らなんだ!!」
「クックックッ、相変わらずだ。」
「…………ハァ。勝手にして。」
「はる様はなぜ嬉しそうなのでしょう?」
「………黙れ三成。」

武将たちが口々にその光景に口を挟む。



懐かしい光景。
そこに私はいないけれどーーー。


「ひな!はるをよろしくな。」


!!
急に政宗が自分の方をみて、私の名前を呼ぶ。


「。。うん。よろしくね。」



思わず政宗にもらった首飾りを触って答えた。



「じゃあ早速いまからいこう!お妙さんに紹介しなきゃ!」


はるは嬉しそうに私の手をとり
広間を後にした。




「ったく、朝飯くってる途中じゃなかったのかよ。
 。。。あ、もう食いおわったのか。」


政宗が御飯粒ひとつ残していない
はるのお膳をみていう。


「さすがはる様ですね。」
「…………食い意地がはってるだけだろ。」


「御館様、はるに任せてよかったのですか。
 まだ、信用に足るかどうか。。。
 はるの身の安全も。。。」


秀吉が二人が出ていった入り口をみながら心配そうに言う。


「あやつは、恐らく大丈夫だ。
 それより……………いや。。。まぁよい、
 家康、ひなの仕事のあいまをみて、
 薬の調合でも教えてやれ。」

「…………なっ、なんで俺が!」

「はるから聞いたが、あやつが現代に戻れる可能性は
 ここしばらくないらしい。
 光秀に鉄砲を教わっても構わんが
 薬の調合を覚えた方が後々、戦の戦力にもなるだろう。」

「…………はぁ。」


こうと決めたら変わらないのが信長様だというのは
痛いほど知っている家康は
反論もそこそこに食事に戻った。


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