第3章 消せない記憶。
「おい」
「ひな」
「ん。。。ぁ。。!政宗!!」
目をあけるとそこに政宗がいた。
やっぱりちゃんとあなたの元へ戻れたんだと錯覚してしまい
思わず抱きつきかけてしまった。
「あ??」
すぐに後ろにさがり顔をしかめる。
「あっ、政宗。。。さん。。。ーーーっ!!!」
言い直すと同時に
政宗の刀が私の喉元につきつけられる。
「お前本当に、はると同じ500年前からきたのか?」
政宗の蒼い瞳が私をまっすぐとらえる。
「政宗。。。さん。。。本当です。正確にははるさんの
3年後から来ていますが。。、」
自分を心底後悔した。
寝起きの勘違いなのに。
あなたは私の愛した政宗じゃない。
政宗は2回も私に刀を向けない!!!
こんなひとに、一瞬でも抱きつこうとした自分がばかみたい!
強い思いで政宗を見つめる。
「へぇ。そうか。その度胸認めてやるよ。
刀つきつけられて、そこまで言うなら本当だろうな。」
静かに刀を下ろす。
「そういう真実の確かめ方やめてください!
心臓がいくつあっても足りません!
しかも朝っぱらから!!」
「へぇ。。言うねぇ。。」
政宗が面白そうに私を見下ろす。
「政宗。」
「へ??」
何を自分の名前をいってるんだろうと思い
改めて政宗をみる。
「さっきみたいに政宗でいい。さんはいらない。」
「!!!」