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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第2章 2.消えてしまった時間




「!!!キャっ。。。ふぐっ!!」



上を見上げると天井のいたがはずされて
目がね姿の男性の頭がひょっこり出ていた。


何を隠そう大の幽霊が苦手な私。
そんな男性の頭だけ天井から見えていたらもう叫ぶしかない。
ただ予想していたのかはるが
すばやく私の口を押さえる。




「あっ、あっあっ!違うの!!違うの!!!!
 落ち着いて!!!佐助君!!くるだろうなと思ってたけど
 登場の仕方もうちょっと考えるべきだと思う。」

「すまない。」


叫び声と同時に床に降りた佐助と呼ばれる男が
メガネを直しながらいう。


何この人・・・・忍者みたい・・・
訝しげに天井から出てきた男性を見る。

「この人が佐助君。私と一緒にタイムスリップしてきて
 タイムスリップのことならこの人に聞けっていうぐらい
 頼りになるの。」

はるは間髪いれずに説明する。
タイムスリップならこの人に聞けっていうか
もうまずその格好が謎過ぎて頭に入らない。


「はじめまして、佐助といいます。えっと・・・」

「あっ、ひなさんです。」

あっけに取られて何も言えない私に変わって
はるが答える。

「ひなさん。僕はこの時代、
 忍者をやらせてもらってる。
 はるさんとは同じ場所で一緒に
 タイムスリップしたんだ。何かあるたびに
 こうしてはるさんとは連絡を取り合って
 情報を共有してるんだ。」


「佐助君すごい頼りになるから。
 おそらくタイムスリップしてきた人がいるって
 狼煙をあげたから今日も来てくれたんだ」


「へぇ。。。そう。。。」


あまりの唐突な出来事にただただ
頷くしかできない。
でもタイムスリップに詳しいってことは
何かわかるかもしれない。。。
そう思って何か聞こうとしていると、それより先に
佐助が口を開いた。


「僕たちは2015年からタイムスリップしてきたけど
 ひなさんはいつから??」

現代の普通の人から聞いたらなんとも不思議な質問だが、
私たちからするとこれは重要な質問かもしれない。

「えっと・・・2018年です・・・」


「「2018年!!!」」

2人が声を合わせて叫んだ。
 



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