第17章 知らせ。
「どっどうしたの?!
またしんどくなった?!」
お妙さんが驚いて私に声をかける。
針子の仕事をしながら
また変な事を考えていたと気づく。
「あっ、いや!全然!!
すみません!元気です!!」
「そう、それならよかったけど。。
しんどくなったらすぐ言ってね??
ちゃんと休んでね??」
一度倒れた事があるからか
本当に心配そうに私を覗き込み様子を伺う。
申し訳ないと思いつつ。。。
『許せ、ひな』
!!!!
「ふひゃっ!!!」
あの時も感覚もまた思いだして
声を出してしまった。
「!!やっぱり!調子悪いんじゃない?!」
ますます心配そうに
私を伺う。
「いや、ほんとすみません!!
たっ単なるしゃっくりです!!
。。。ふひゃっ!!!
ほら、ね??」
もう誰が聞いてもバレるような
くだらない言い訳をしてみる。
しかし、私の思い出すのが
全部キス関係ってなんなの。
しかも、まぁ違って当然なんだけど
政宗以外の人と。。。。
またもんもんと、考えてしまう。
「……そんな変なしゃっくりがホントだったら
研究対象だね。」
「あっ!家康!!」
自分の上空から声がして
上をみると家康が
呆れた表情で私を見下ろしていた。
「いや、ほら。独り言だよ!独り言!!」
「……まぁ、なんでもいいよ。
どうせまたくだらない妄想してたんでしょ。」
「うっ。。。くだらなくは。。
いや、当たらずも遠からず。。、」
「ほら、くだらない。」
「やっ!でもさ、私がどんな妄想してようと
勝手。。、ったぁ!!!」
言い合いながら
刺繍をしていたらおもいっきり針を指に
刺してしまう。
「血がぁ。。。」
「……はぁ。。ほんとひなといると
飽きないね」
「だって。。。」
といい自分の手をみようとすると、
すっと手をとられ
家康が指から出ている血をなめる。
「まぁ♪」
お妙さんが嬉しそうにしながら目を背ける。
「……危なっかしい。」
ペロッと、舌を出していう。
一瞬何が起こったかわかんなくって
あっけにとられて、我に帰る。
「ちょ!家康、なっなにしてんの!!」