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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第17章 知らせ。




自分の手を今度は舐められまいと
ガードしながら言う。


「……消毒。これが一番早い。」


「しょっ消毒って他にやり方あったでしょ!?」


「ひなの主治医として迅速かつ
 的確な判断。」


「いつ私の主治医に!」


「ひな、さっき大福食べたでしょ。」


「え」


確かに一時間ほど前お妙さんに大福をもらって
たいらげた。


「口元に粉、ついてる。」


「え、や!!」


あわてて、血の出ていない手でぬぐう。



「口の中にももうないとはかぎらないしね。
 消毒するには。」


うっ。。。、言い返せない。。



「でっ、でも!そもそも。、」



「はい、手貸して。」


すっと手をとられ
また舐められるの!と思ったら
裾から塗り薬取りだし
まだ血が出ている指にぬる。
だいぶと深く刺したようだ。


そこからきれいに包帯を巻いてくれた。
さすが家康。
針子の仕事に支障がないような巻き方だ。



「はい、これで大丈夫。
変な妄想も終わったでしょ。」


「!!!だっ、だから違うってば!」



でも確かに、あんな変な妄想、
ループ再生されては困る。
家康の消毒で全部ふっとんでいた。


絶対言わないけどーーー。



「ふふふ、ひなさん、
 楽しそうね。」



お妙さんが二人の様子を、みながらいう。


「だから違いますって!!!
 ほら、家康何しにきたのさ。」



「何しに、って主治医が患者をみに来て
 何が悪い。」



「だから私、家康の患者に。。。」
「まぁ元気そうだから、よかったんだけど。
 あんまり無理しないで。」



そういうとくるっと向き直り部屋を出ていった。
後ろからみる家康の耳が少し赤くて。



なんとなく、心配してきてくれたんだなと
わかった。




ありがとね、家康ーーー。







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