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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第16章 重ねて




「貴様が生きていた時代とは違うのだ。
 ひな、貴様が甘いのが悪いとはいわん。
 だが、その甘さで俺の大事な部下たちや
ひな、はるが
 危険にさらされるのは許さん。」



「……そうですが。、。」


わかってる。
前も政宗にさんざん教えられた。
だから、一度は政宗と一緒に戦おうって
鉄砲を人に向けた時があった。

でも。。。
その時もお前はそのままでいいっていってくれたのは
政宗だった。


「わかったら、部屋に戻れ。
 小次郎たちはもう外に逃げたと聞いている。」


「でも。。。」


「でももなんでもない。」


「…………。」



相手にしないような態度をとられて
なんだか、段々込み上げてくるものがあった。



「信長様。」


「まだ言いたいことがあるのか。」


「あります。信長様は私に今を生きろとおっしゃいました。
 でも私はまだどうしていいかわかりません。
 それでも少しでも前をみようともがいてます。
 変わろうとしてるんです。
 私も、小次郎も。
 だから、変わらないと否定されることは
 私も変われないとおっしゃってる事になります!」


思ってることを一気にまくしたてた。


「……。さっきまで、とんでもないことをされて
 泣きじゃくってたその原因を作った者を
 ここまでかばうのか。」


「かばってるんじゃありません。
 私は政宗の心を守りたいんです!
 別に小次郎がどうなろうと知ったこっちゃありません!
 だいたい、人にさっきも、いきなり口づけして。、。」


「口づけ。。?」



回りの空気が凍りつく。



「あっ、いや、それは別にどうでもいいんです。」


「…………まぁよい。
 そこまで言うなら、、
 いまここで、今をいきる貴様を
 俺のモノにしても問題ないな。」



いきなり顎をつかまれ
上に向けられる。
信長様の整った顔がふいに目の前に現れ
鋭い瞳にとらえられる。

思わず生唾を飲み込んでしまったものの
ハッと我に帰った。



「なっ、なんでそういう話になるんですか!!
 ちょっちょっと意味がわかりません!!!」



「わからんのなら身体にわからせるまでだ」



「ちょっ!!!!」


おもいっきり信長様の顔を
両手で押してその先の行為を阻止する。



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