第16章 重ねて
はるを助けようとしたとはいえ、
家康やはるに
そして、なにより政宗に
あんな顔をさせてしまったのが
私の心にずっと、くすぶっていて、
あんなことしなければよかったのか。。
まちがってたのか。。。。
ずっと思いながら過ごしていた。
ありがとうとか
ごめんとか、
そんなこと言われるより
この行為があってるのあってないのか。。。
正直答えなんて、ないんだけど
それでも
誰かに間違ってないと
背中を押してほしかったんどということに
信長様の一言で気づく。
その言葉を聞いて
私は堰をきったように
信長様の胸に顔を埋めて泣き続けた。
信長様はだまってただただ
私を抱き締めながら
大きな手で私の頭を撫でてくれていた。