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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第15章 直感。




刀を構えこちらを見ているあの大柄の男がいた。

「なっ、なんで?!」

「小次郎様に言われてな。
 政宗はしぶといから万が一の可能性があるから
 お前は崖下に待機しろといわれたが
 まさか本当にあの高さから飛び込むとはな。
 政宗の首でも持っていけば小次郎様も満足するだろう。」

こんなときに。。。

「ふざけないで!!
 どんな理由かしらないけど
 兄弟喧嘩で殺し合いとか頭おかしいんじゃない!」

政宗を後ろ手に隠しながらいう。
政宗はまだ少し顔をしかめながら寝息をたてている。

「これ以上近づいたら許さないから。」

「へぇ、お前やっぱりおもしろいな。
 小次郎さまが目をつけただけある。
 だが、そんな丸腰でどうするつもりだ。」

「わかんない!わかんないけど
 絶対ここはどかない!!意地でも!!!
 政宗には近づけさせない!!」

きっと睨み付ける。

「ばかが。。。」

大柄の男が刀を振り上げる。
刃先が見える。
戦国時代にきて、こんな最期か。。。
でも政宗をかばって死んだら、
ちょっとは私がここにきた意味はあるんだろうか。
でも結局私が斬られたら
そのあと政宗が斬られちゃうのか。。。

すんごい小さな時間稼ぎだな。。。


「馬鹿だな。
 俺は守られるのは性にあわねぇ。
 お前は俺の後ろで守られてろ。」

ぐいっと後ろに引かれ
政宗の胸に閉じ込められる、
と同時に私の目の前で

カキーン!!!!

と刀と刀がぶつかり
火花が走る。

「なんだ生きてたのか政宗。」

「おかげさまで。」






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