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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第15章 直感。



「まぁ過去の女の名前くらい
 誰でもわかるがな。」

「じゃあなんで証明すればいいのよ。」

「例えば褥の中の話かなぁ??」

クックックッと笑いながら
私をみる。

「!!は?そんなことあんたも知らないじゃない。」

「言っただろ?過去の女にも聞いたと。」

「そんなこと言うわけ??まさか殺しっ!!」 

「無駄な殺しはしない。
 今のお前と同じさ。大切なものを守るためには
 人はなんでも捨てられる。
 ま、お前にまで同じことをする予定はなかったが。。、
 こいつらが二人も連れてきやがって。」

ギろっと佐吉と呼ばれた小柄の男と
大柄の男をにらむ。

「いや、すまねぇ。はじめはそっちの女かと思ったんだが
 こっちの女も怪しくなって。。」

しどろもどろになりながら答える。
まぁ確かにはるは
安全の観点からおおっぴろげに公表はしていない。
仕事も信長様の城の中でしているから
なかなか顔がわからないというのもうなずける。
つい最近来た、私なんてなおさらだ。

「で、お前が政宗の女っていう証拠、
 早く見せろよ。」

はるの顔をつかみな、
そのまま地面に投げつける。

「はるさん!!」

はるに駆け寄る。
虚ろになりながら私を見つけ
顔を弱々しく横にふる。
ぎゅっと私の袖を捕まれる。
呼吸を確認するふりをして顔を近づけ
はるにも
聞こえるか聞こえないかの声でいう。

「あなたの大切な人のためにあなたを守って。」

私の人生を捧げようと思ったあの人のために、
あなたは汚れないでーーー。

涙を浮かべた目を大きく開く。

「逃げるための時間稼ぎだったら
 今ここで殺しても構わんが?」

「こんなとこで時間稼ぎなんてしても
 どうしようもないでしょ。
 無駄な殺しはしないんじゃなかった?」

「で、どうなんだ?」

私の元へ近づくと、
顎を持ち上げる。



なんなのよ、こいつ。
頭おかしいんじゃない??
そんな思いが頭をかけめぐる。


でもこうなったらもうやりきるしかないのーー。


「政宗はーーーーー。」

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