第14章 動揺。
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「あっ、あの。。。」
パチっ
「いや、その。。、」
「早くうて。貴様の番だ。」
「あっ、はい。」
パチっ、
「先程は,,,ありがとうございました。」
パチ。
「もうよい。ほらひな、うて。」
「あっはい。」
パチ
「………心ここにあらずだな。」
「えっ?!いや、その。。。」
またお昼の唇の感触が甦ってきて
顔が熱くなる。
日中、家康の部屋で休ませてもらい
お礼をいったあと、
夜に、改めて信長様にお礼をと天守にやってきてみれば、
いきなり、
碁の相手をしろといわれ、
今に至る。
私は思い出すだけで
顔が熱くなるのに
信長様からしたら大したことないんだろうななんて
おもいつつ、
ていうかそもそも人助けだし、
そんなこと、いってられないんだけど、、、
目の前の整ったきれいな唇が
あの感触だったんだと思うとまた余計に胸が苦しくなる。
「……なんだ、俺の唇がそんなに恋しいか。」
「ちっちが!違います!!
そもそもあれは人命救助なわけで!!」
ついじっと信長様の唇をみていたことに気づき
あわてて目をそらす。
「…まぁよい、ひな、今日も貴様の敗けだ」
「ぅえっ?!うそっ!はやっ!」
確かに!!
心ここにあらずで信長様の唇ばっかみてたのが
悪いんだけども!!!
「では、さっそく、、、」
「!!!しっ。。質。、。、!」
質問か信長様のモノになるのか
選べるという決まり。
いつもの通り質問!と答えようと思ったけど、
そういえばあの質問
『ほぅ、では質問を変える。
貴様たいむすりっぷは何回目だ?』
をされてからはじめての賭けだった。
タイムスリップは
二回目というのはバレてしまったものの
次何を質問されるのかわかったもんじゃない。
もんもんと考えていると
「時間切れだ。」
「ーーーっ!」