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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第13章 平穏。




「あーだめ!お腹いっぱい!」

「ちょっとは残すと思ったが
 さすがひなだな。」

「今日から針子の仕事に行くんだろう。
 大丈夫か??」

秀吉さんが心配そうに聞く。

「大丈夫ですよ!手さえ動けば縫えます!!」

自信まんまんに答える。

「そうか。よかった。それより。、」
「そのまんま行くのはどうかと思うぞ?」
「へ?」

隣にいた政宗の手が私の頬に伸びてーー

びくっ!

思わず目をつぶり、開けると
政宗の手にご飯粒がついていた。

「相変わらずだな。」

嬉しそうに笑う政宗。
やめてよーーー。

嬉しいような恥ずかしいような
切ないような悲しいような
色んなものが入り交じった感情が
私の心を支配する。

「やっ、いつからついてたんだろ。
 恥ずかしい!!」

あくまで恥ずかしいんだよとアピールしつつ
涙が出そうなのを隠すため
口許から目の下まで
手拭いで押さえながらいう。
どうしよう、なんとかしなきゃ。、。



「して、光秀、あの件はどうなった。」



信長様が急に声のトーンを落ち着かせていう。
皆信長様の方に顔をむける。

「はっ、よろしいのですか?食の席で。」

「かまわん、どうせこのまま軍義だ。
 盆を下げさせる。」

信長様がいうと同時にまた侍女たちが
盆を下げにはいってくる。

きれいになった広間で
軍義の形に座ると不思議と
ぴりっと空気がはりつめる。

「あの。。、私たちは。。。」

おずおずとはるがいう。

「そこに座っておけ。貴様らにも関係のあることだ。」

ピンとくる。

「蒲生氏ですが。。。」

あぁ、やっぱり。

光秀さんが淡々と話し出す。

「今は別御殿で軟禁状態です。
 特に逃げたすそぶりもありません。」

「まぁな。逃げ出す気力があれば叩ききるまでよ。」

ぞくっとするほどの
威圧感が広間をかけめぐる。
本気だ。




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