• テキストサイズ

【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第11章 策略。




客間に入り
お茶をいただく。

でも唯さんからして
私ってどう映ってるんだろう。
自分の愛した人の側室になるかもしれない人に。

そんなことを思いながら他愛ない話をする。

「あっ!」

はるがお茶菓子を食べようとして
お茶に着物の袖があたり
湯飲みを倒してしまった。

畳の上に盛大にお茶がこぼれる。

「ごっごめんなさい!どうしよう!」

「あー、はるさん、思いっきりこぼしたね。」

そういいながら自分のもっていた手拭いでふこうと
はるの手元に体を寄せる。

唯さんも同じように考えたのか
手に持った手拭いで拭こうとする。

ふと、唯さんを見る。
刹那、唯さんと目があったかと思うと
口許が少しだけ動く。

「??」

なんだろうと思って手を動かしながら
もう一度見ると

『た す け て』

そう動いてるように見えた。

「!!」

すばやくはるを見ると、倒してしまったことの
申し訳なさで畳のシミを必死でこすっていた。
はるは気づいてない。。。

何を助けてなんだろう。。
しかも愛する人の側室になるかもしれない
なんだったら嫌な存在の私に助けて?

側室にならないでくれってこと??


もんもんと考えていると
畳のお茶は、きれいに拭き取れた。
三人ともまた元の位置に戻る。
あれを確かめる術はない。
気のせいだったのだろうかと思いたくなる。
でもあの時の唯さんの目は本気だった。
何かを訴えていた。

何をーーーーー。

ガチャーーーン!!

屋敷の奥から何かが割れる音がした。

「なんのー。。。。」

音のする方を見て、
振り替えるとそこには
意味のわからない光景が目に飛び込んできた。
/ 214ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp