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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第11章 策略。




「こちらがお伺いすべきところ、
 ご足労いただき誠にかたじけない。」

入り口で蒲生さんと唯さん、
そしてお付きの人だろうか
長身で、すっと鼻筋が通った顔立ちが印象的な男性が
出迎えてくれた。

「かまわん。急に改めて顔合わせがしたいといったのは
 こっちだからな。」

「さ、どうぞ中へ。」

「失礼する。」

信長様や政宗に続いていこうとすると
その男性がふと私たちの前にたちいう。

「姫様方は唯様と客間へお願いします。」

「え?でも、。。」

はるが不安そうに政宗をみる。

「なに変な顔してんだ。そんなに俺と離れるのが
 寂しいのか?」

「!!ちっ違うもん!!」

顔を真っ赤にしているはるを
からかうように笑いながら政宗がいう。

「そもそもお前が緊張することねぇだろ。」

「そっそうだけど、なんかこういうかしこまって
 ここにきたことないんだもん。。。」

「すまないね、はる様、先に政の相談を
 したくてね。
 姫様方には少し退屈だろうかと。
 唯の話し相手をしといてくれないか。」

蒲生さんが優しく笑っていう。

「こちらこそすみません。
 喜んで。」

はるが笑顔で答える。、
そっと政宗がはるの頭に手をおき、
その手が大丈夫だといっているようにみえた。

ふわっ。

!!!

頭にあったかいものが触れる。
見上げると信長様の手だった。
さっきまでの獲物を捕らえるような顔ではなく
優しい目で私をみていた。

「貴様もしてほしそうだったんでな。」

「!!!そっ、そんなことは。。。」

「ほぅ、俺の思い違いか??」

にやっとみられて、なんとなく嘘がつけなくなる。

「………ちっ違うくもないかもですけど……」

「ふっ、大人しくまっておけ。」

私の答えに満足したのかにやっと笑っていう。

「はい。」

そういうと政宗達は奥へすすんでいった。
ちょっと、不安だった私の気持ちも
不思議と大丈夫と思えた。
信長様に撫でられた頭を自分で押さえながら
唯さんたちと客間へ向かった。




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