第11章 策略。
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『こいつが唯だ。』
『はじめまして。』
おずおずと挨拶する。
小さくて可愛いという言葉は
この子の為にあるんじゃないかと思うほど、
目の大きい肌の白い女の子だった。
しばらくみとれていると
『なんだひな、心配してるのか。』
『へ?何を?』
『俺がこういう容姿の女が好きなのかって思ってる顔
してるぞ。』
『なっ!!そんなこと思ってないし!!』
慌てて否定すると、ケラケラ笑いながら
私の頭を胸に引き寄せ
『安心しろ。俺が心底彫れてるのはお前だけだ』
といってくれた。
『///ちょっ!やめてよ!唯さんの前で!!』
『ふふふ、政宗は大切な人を見つけられたみたいですね。』
私たちの様子をみて唯さんが笑う。
『おお!政宗殿!よくお越しくださった!
早速手解きお願いしたい!』
『来た早々かよ。慌ただしいな。』
みると御殿の主が奥からやってきた。
『何事も善は急げというだろう。』
『ったく、挨拶もまだだぞ?』
『おっ!この姫様か!政宗殿の心を射止めたという。』
私をみてうれしそうに笑う。
笑顔が紳士的な方だった。
『え?そっそんなこと誰にお聴きに。。。』
『誰もこれも、政宗殿がここに来る度に
あなたのことをお話になるので、
よく存じ上げているのです。』
『!!そっそうなんですか。。、』
『なので私からしたらあなたと
初対面の感じがしないのでついつい。
失礼しました。
私は蒲生ともうします。』
『はじめまして。ひなです。』
私が頭を下げるやいなや、
『さ、この堅苦しい挨拶は終わりです。
唯、しばらくひな様と。。。』
『ふふふふ、はい、
あなたは早く政宗に料理を習いたいのでしょう?
いつも待ってる間は暇ですが
今日は話し相手ができて、嬉いです。』
『よし!ではいきましょう!政宗殿!』
『わかったよ、じゃあひないい子にしとけよ?』
そういって額に触れるか触れないかの口づけをして
蒲生さんといってしまった。
『//っもう!なりふり構わず。。。すみません。。』
『いえいえ、じゃあせっかくなのでお茶いれますね。』
『はい!』