• テキストサイズ

【ハイキュー】駒鳥が啼く頃、鐘は鳴る【木兎&赤葦】

第6章 冬霞









“───京治・・・私を許して・・・”

“私の代わりにどうか、光太郎を守ってやって・・・これは貴方にしか頼めない”



───日美子様・・・



“いいか、光太郎。何があっても京治を木兎家から出すな”

“京治には華族と同様の教育を受けさせた。木兎家の歴史や家憲もよく知る、家令として申し分の無い素質を持った男だ”



───光臣様・・・



“京治、お前は赤葦家の人間だ。木兎家のためだけに生き、全てを捧げろ”



───父様・・・



“別に話したくないならいいよ。俺はどうであってもお前を信じるだけだからさ”

“お前のすることは全て、俺と八重を考えてのことだもんな”



───光太郎様・・・



“これからは、貴方の重荷を私にも背負わせて”

“私と赤葦で木兎家を守りましょう。私は家の外から、貴方は家の中で、光太郎さんを守っていきましょう”



───八重様・・・



「どなたも勝手なことばかり仰る───!」


赤葦は握りこぶしでドンッと壁を強く叩くと、瞳の奥に青白い怒りの炎を揺らしながら八重を睨みつけた。










/ 287ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp