第2章 【海水浴!ナンパだホイ!】菊丸英二/夢主
「さーて、小宮山になーにしてもらおうかにゃー?」
あーんなことや、こーんなこと、なんでも言うこと聞いて貰っちゃうんだかんね、そうニヤリと笑う英二くんに、サーっと顔から血の気が引いていく。
「だ、だって、今のは英二くんが邪魔をしたから・・・」
そう苦情を言ってみたけれど、そんなの英二くんに通じるわけなんてなくて、案の定、ああでもない、こうでもないと、凄く楽しそうに思考をめぐらせていて・・・
英二くん、私にいったい、何をさせるつもりーーー?
振り返って私を見る英二くんのその顔に、とにかく嫌な予感しかしなくて、じんわりと冷や汗を書いた。
「んじゃさ、小宮山、これからも、ずっとオレの傍にいて?」
予想外の英二くんのお願い。
え?、驚いて目をパチパチさせてしまう。
ずっとオレの傍にいて?、もう一度繰り返す英二くんに、目を細めて、とんっと寄り添う。
「当たり前ですよ?、私は英二くんにいらないって言われるまで、ずっと傍にいますから・・・」
嬉しそうに抱きしめてくれる腕の中、約束だかんな?、そう英二くんが釘を刺す。
はい、そうもう一度頷いた私に、英二くんは優しいキスをしてくれる。
約束ですよ・・・?
英二くんにいらないって言われるまで、私はずっと英二くんの傍にいますから・・・
だから、言わないでくださいね・・・?
私のことなんか、もういらないって、
お願いだから、
絶対、言わないでくださいね___?