第2章 【海水浴!ナンパだホイ!】菊丸英二/夢主
「小宮山、なんか飲むー?、オレ、ドリンク買ってくるけど。」
しばらく小宮山とパラソルの下で話をしてたりしたんだけど、そのうち喉が渇いて立ち上がる。
あ、じゃあ、私も・・・、そう一緒に行こうとした小宮山に、いんや、いいからここにいて!、なんて言ってそれを防ぐ。
そうですか?、そう小宮山は怪訝な顔をしたけれど、出来るだけ小宮山を人の目に触れさせたくなくて・・・
ん〜〜〜、オレってば、ほーんと、独占欲強いよなぁ・・・
自分に苦笑いしながら、一番近い海の家でラムネのボトルを2本買い、小宮山の元へと向かう帰り道・・・
目に映るのは眩しい太陽、真っ青な空にもくもくと湧き上がる入道雲、焼けるような砂浜・・・
真夏の海はそれだけで心が踊りだしそうで・・・
それに・・・チラリと視線を向けた先・・・
そこには、色とりどりの水着をまとった女たち・・・
もちろん、小宮山は別格だけどさ・・・
ソレはソレ、コレはコレってね♪
メノホヨウ、にゃー、なんてついつい顔がにやけてしまう。
「・・・きゃ!」
「うわっ!、ごめん!!」
突然、ぶつかった感覚に、条件反射で謝りながら前を見ると、そこにはまた一段とセクシーな水着ギャルがふたり・・・
オレがぶつかったせいで、手に持っていたドリンクを砂浜へと落としてしまっていて・・・
「あー、もう、台無しじゃない・・・」
「ほんと、ごめん、オレ、前見てなくて・・・」
代わりにこれ、飲んでよ?、そう言って差し出したラムネの瓶・・・
不機嫌そうな顔をしたねーちゃんたちが、オレの顔を見上げて目をパチパチさせる。
「ま、まぁ、それならいいけど・・・ねえ?」
「うん・・・ねぇ・・・?」
顔を見合わせて、お互い目配せしているふたり・・・
「じゃぁ、それ、私たちのパラソルまで持ってきてよ。」
ほえ?、そう今度はオレが目をパチパチさせた。