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【テニプリ】闇菊/番外編【R18】

第2章 【海水浴!ナンパだホイ!】菊丸英二/夢主




「璃音は色白だし美人だから、黒のセクシーなやつが似合うと思うんだけど・・・」
「絶対、嫌ですよ!、もっと高校生らしいのにしてください!」

「英二は赤が好きなんだっけ?、じゃあ、このド派手な・・・」
「だから、高校生らしいのって言ってるじゃないですか!」


それからは、もう、美沙に言われるがまま、水着を試着し続けた。
まるで着せ替え人形のように、何着も、何着も・・・
水着のデザインそのものはもちろんのこと、日焼けの痕がどうのこうのとか、生地が透けそうだとか、とにかく色々店員さんまで巻き込んで、次から次と・・・


さんざん悩んで選んだのは、結局、白地に赤い花柄の入ったホルダーネックビキニ。


胸の谷間が気になるけれど、美沙曰く「下手に隠すと逆に強調される」とのことだし、それに、胸元のフリルとリボンが可愛くて、私の好きな白と英二くんの好きな赤でいいかな?って思って・・・


「今日は付き合っていただいて、ありがとうございました。」
「いいのいいの、私も璃音と買い物できて楽しかったから!」


買い物が終わってから、施設内のフードコートでお茶にする。
お茶、と言っても、ドリンクを飲んでいるのは私だけで、美沙は2杯目のラーメンに箸をつけ始めたところだけど・・・


「でも、やっぱりパーカーかなにか・・・上に羽織るものも買った方が良かったんじゃないですか?、いくら何でも、終始あのままじゃ・・・」
「バッカねー、だからあのままがいいんじゃん!、英二を喜ばせたいんでしょー?」


英二の反応、教えなさいよ?、そうニヤニヤ笑う美沙に、やっぱり、面白がられてるだけな気がする、そう思いながらストローを口に含む。
だけどもうアイスティーは残っていなくて、ズズっと虚しい音だけが鳴り響いた。

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