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【おそ松さん】カラ松弁護士は手段を選ばない

第2章  中


 こうやって見てみれば、カラ松は結構格好良い。顔立ちはまさに「好青年」といった表現がぴったりくるように整っているし、背は高くスタイルも悪くない。ナルシストでロマンチストが過ぎるところもあるけれど慣れてしまえばそれはそれで面白いし、性格もさっぱりしていて悪くない。決して女性ウケしない訳じゃなさそうだし、それどころか逆にモテそうだ。
 なのに、カラ松との付き合いはもう何年にもなるけれど、その間に一度だって女性の話題が出たことはなかった。ゲイなのかと思ったこともあったが、それも違うようだった。ただ単にあまり女性に興味がない、そういうことなのかと思う。まぁ、法廷でのあいつの姿を見てしまうと、それも妙に納得できてしまうのだが。ナルシストなこいつは、もしかしたら自分のことが一番好きなのかもしれない。

「よく撮れている」

 フムフムと、何がそんなに面白いのか写真を食い入るように見ているものだから、つられて俺も写真を覗き込んだ。
 それは仕事中に撮られたものらしく、彼女はエプロンをして両腕にたくさんの本を抱えており、少し困ったようにこちらを向いて笑っていた。「思いがけず撮られた」って印象のある写真だから、そういえば何で依頼をしてきた彼はこんな写真を持っていたんだろう、と本題とは関係のないことを思った。

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