第6章 素直なキモチ
金「…何怒ってんだよ、池田は誰に渡す、とかはいってなかったんだろ?」
国「だから、違うって!そうじゃなくて…!」
金(どこが違うんだよ、ムキになってますって言ってるようなもんだぞ)
帰り道、不機嫌な国見とともに二人でハンバーガーショップへ来ていた。
少しだけ国見に呆れつつも、パクパクとポテトを口に運ぶ。
そして小さく舌打ちをし、ドリンクに手をかけた。
国/金(俺(自分)から仕掛けといて何にムキになってんだよ)
長年チームでやってきたからというか、
二人が考えることは同じだった。
金「そんなに池田のこと好きなら、言えばいいのに…」
火に油を注ぐ言葉だと気づいた時には遅く。
しかし国見の反応は金田一が思っていたものとは違っていた。
国「……金田一、先帰ってて。俺寄るとこあるから」
金「は?えっ、ちょっ!」
自分の荷物を持って、先に店を出ていってしまった後ろ姿に声をかけるが
振り返ることなく歩いていく。
小さくため息をついて
金「……帰るか」
しょうがなく1人で帰路についた。