第4章 憧れの先輩。
そして、時はたち休憩中。
「おい、池田。あの、今日は…その…俺、頑張ってると思わないか!?」
「あぁ、はい。今日はみなさん今日は一段と頑張っていますね!お疲れ様です!」
もじもじと話しかけてくる田中先輩にドリンクを差し出しながら言った。
「おーい!池田!今日の俺、どうだ??」
「……?いつも通りですけど?」
髪の毛に手を添えて、まるでビシッ!とでも効果音が入りそうな感じで登場した西ノ谷先輩。
どうって言われても、私にはいつも通りにしか見えなかった。
もう!先輩方!私は潔子先輩にお話があるんです!
と、潔子先輩の元へ行こうとすると、潔子先輩からこちらに近づいてくるではありませんか!!
「春華ちゃん。部活中チラチラ見てたけど。なにかあった?」
「はい!いいえ!なんでもありません!」
「そっか。」
それだけ聞くと、潔子先輩はくすっと笑って澤村先輩と話にいった。
いや、いやいやいや。
用事あるし!
なに?はい!いいえ!って…
言った自分が情けないぃぃ…
「なぁ、池田」
「おい、池田!」
「もぅ!なんですか!田中先輩も西ノ谷先輩も!」
「「な、なんでもねぇ…」」
今は二人に構っている場合じゃない!
と、絡まれているうちに休憩は終わってしまった………。