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【YOI・男主×ユーリ】扉の向こうとこちらのエロス

第3章 Tokyo's Midnight


「離せよ!何で俺が、ンなリスク冒す必要があるんだよ!?」
「そうだね。僕もユリが来てた事に気付かなかったら、このまま眠るつもりだったよ」
「だから、それは空調を…!」
「いい加減、本当の事言ってくれないかな。幾ら僕でも、そんな子供騙しが通用すると思ってるの?」
左腕でユーリの身体を拘束したまま、礼之は背後から彼の右手首を掴むと、親指でとある箇所を撫で擦る。
「!?」
「僕も覚えがあるから、判るんだ。服着たまま『する』と、ここら辺にボトムや下着の皺がついちゃうよね?」
「あ…」
ユーリの右手首に残る不自然な跡を指摘しながら、礼之は先程達したばかりの自分の下半身が、再び熱を持ち始めてきたのを覚えた。
小刻みに震えだしたユーリの上にのしかかる体勢になると、羞恥と気まずさから視線を逸らせている彼の顔を、両手で挟み込む。
「み、見んな…」
「教えてくれるね?」
「…っ」
頬を染め唇を震わせているユーリが、しかし何も話そうとしないのを見て、礼之はユーリのTシャツに手をかけると少しだけ強引に脱がせた。
「嫌だ、やめろ!」
「正直に言わなきゃ、このままだよ?…バスルームのドアの前で、ユリはこんな事してたの…?」
「ああぁっ」
ユーリの顔から離れた礼之の右手が、スウェットの中に入り込む。
「ねぇ…答えてよユリ」
敏感な箇所を揉みしだかれたユーリは、必死に首を振って抵抗しようとするが、礼之の反対側の手が下着ごとスウェットを抜き取ると、短く悲鳴を上げた。
「僕には嫌だって言ってたのに、ユリはコッソリドア越しに僕の恥ずかしい様子を窺いつつ、オナニーしてたんだ」
「違う!俺は…っ、むぐっ」
「嘘しか言わない憎たらしい口は、ここ?」
「~~!」
礼之の左指が2本ユーリの唇を一瞬だけなぞると、そのまま彼の口中に侵入した。
咄嗟に噛んで阻止しようとしたが、礼之の右手による下半身への刺激に反応が遅れ、彼の指に蹂躙される格好になってしまう。
喉の奥に触れないようにだけ気を付けながら、ユーリの口腔内を犯していた礼之の指は、ふと歯列の裏側に何かが当たるのを覚えた。
慎重に掬い取ると、それが自作の飴で、先程ユーリが1つ貰ったと言っていたのを思い出す。
「…僕の飴は含むのに、『僕自身』は受け入れてくれないんだ」
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