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【YOI・男主×ユーリ】扉の向こうとこちらのエロス

第3章 Tokyo's Midnight


(ユリの声…?やばい。僕、幻聴聞こえてるのかな…)
妄想の中のユーリは、礼之の雄を秘所いっぱいに含まされて喘いでいた。
はじめは怯えて嫌がっていた筈が、段々と自分の身体にその長い脚を絡めて腰を振り出してきたのだ。
礼之、と何度も自分の名を繰り返しながらキスをせがむ愛しい人。
(でも、妄想ならいいよね…?もう少しだけ付き合ってよ、ユリ)
我ながら都合の良い妄想だったが、今の礼之を興奮させるには充分だった。

絶対に近付いてはいけない、と忠告されたのに。
今の自分の姿を礼之に見られたら、間違いなくそのままバスルームに引きずり込まれた後で犯されてしまうだろう。
Tシャツの裾を噛み締めて気持ちばかり声を堪えながらも、ユーリの自慰は止まらない。
扉の向こうの礼之が自分の名前を繰り返す度に、いつしかユーリの左指は、下腹部の狭い秘所へと導かれていた。
(俺のココに、礼之のアレが…?俺を犯す?俺を…)
最初は恐る恐るだったのがいつしか指を2本に増やしながら、ユーリは自分の秘所をまさぐり続ける。
(だけど、見つかってもいい…?きっと礼之なら、俺を大事に抱いてくれる…優しく俺を呼ぶ声と、ハグとキスと…あの凶暴なくらいでけぇペニスで、俺を犯して…)
扉越しに垣間見た礼之の怒張で自分のソコを貫かれるのを想像したユーリは、ひっと息を呑んでTシャツから口を離すと、彼の名を呟いた。
「礼之、礼之、礼之…っ」
「ユリっ、あぁ…ユリっ!」
バスルームの中で獣の唸り声のような呻きを漏らした礼之が、夥しい程の白濁を迸らせたと同時に、扉の反対側のユーリも絶頂を迎えていた。
大きく深呼吸をした礼之は、射精と共に訪れた全身の疲労感と一抹の虚しさを持て余しながら、トイレから拝借していたロールペーパーで自分の手や局部の汚れを拭うと、便器に流す。
そして、ドレッサーに投げ出したままのバスタオルを取ると、シャワーブースに移動した。

扉にもたれて湿った吐息を零していたユーリは、バスルームから聞こえてきた水音に我に返った。
次いで、右手に付着した白い液体と辺りに立ち込める独特の臭いに、慌ててこの場を乗り切る算段をするべく周囲を見渡し始めた。
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