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【YOI・男主×ユーリ】扉の向こうとこちらのエロス

第2章 Tokyo's Night


同時に、普段は礼儀正しい礼之でも、こんな風に欲望むき出しの言動をするのだと心の何処かで安堵しかけたが、それまでユーリの耳を嬲っていた彼の舌が、首の後ろから背筋に移動すると、湿った吐息を漏らした。
「あ…あぁ…は…っ」
「そのまま力抜いてて…この辺かな」
ユーリの内部に侵入していた礼之の指がとある箇所を探り当てると、途端に全身を電流のようなものが駆け抜けるのを覚えた。
ひっ、と喉を鳴らせて弓なりにしなるユーリの背に唇を落としながら、礼之は慎重にそこに指を撫でつける。
「あぁっ、うああぁっ、ゃ…やあああ」
「ねぇ、気持ちいい…?」
「わかんね…っ、何だか、お、奥が、むず痒…ぃ、ひ、ひあぁっ!?」
硬いしこりのような箇所を礼之の指が数度擦ると、これ以上ない程の嬌声と共にユーリの身体がシーツの上に崩れ落ちた。
射精はしていないが、全身を快感と呼ぶには余りにも強すぎる刺激に苛まれ、ユーリはただ切れ切れの呼吸を繰り返すしかできない。
そんなユーリを見下ろしていた礼之だったが、遂に欲望が理性を上回ったのか、荒く湿った息を吐きながら己の衣服を脱ぎ捨てた。
バサリ、と床に布が落ちる音を聞いて、ゆっくりと身を起こそうとしたユーリだったが、直後視界に入った異物に気付くと、現実に戻された。
「да…?」
礼之のへそ下三寸で、相当の角度と硬さを主張している彼の怒張を目の当たりにしたユーリは、これ以上ないというほど己の緑の瞳を見開くと、弱々しく首を横に振り始める。
「ユリ…?どうしたの?」
「──無理」
「…Mitä?」
「無理。入らねぇ。そんなクソデカイもの捩じ込まれたら、間違いなく壊される。俺、死んじゃう!」
まるで壊れた人形のように激しく首を振るユーリに、礼之は面食らった。
「ちょ、ちょっと待って。人のモノをそこまで化け物みたいに言わないでくれる?形や大きさは違えど、ユリだって同じ物持ってるでしょ!?」
「全然違うじゃねぇかよ!俺のはそこまでデカくねぇし、血管も浮き出てねぇっ!」
「そんな事ないから!同じ男なら、エレクトした時の状態なんて皆ほぼ一緒だってば!」
「Absolutelyで無理!『ゼッタイに、むり』!」
半ばパニックになって喚き出したユーリに、礼之は下半身の行き場を失い頭痛を覚え始めていた。
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