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【イケメン王宮】花冠

第13章 -悪循環 [R-18]





「やだなぁ、忘れちゃったのぉ?」


頬を触られて身体が大きく跳ねる。


「この前、ここに来てたでしょぉ?ハワード卿だっけぇ?でもさ 知ってるんだぁ 僕に会いに来てたんでしょぉ?」


(な、何の…話???)


「あんな 遠回りしなくてもぉ いいのにぃ…」


「ひっ…」


そう言うと 抱きついてきた。


前が見えないから どこにいるか分からない。
手を縛られていて 振りほどけない。
怖くて 震えが止まらない…


汗の臭いが鼻につく

重くて息ができない


肌にヌルッとした感覚があって舐められてると瞬時に思った。


「いやぁぁぁっ!!!」


「ぅへっ…こんなに震えて、初心なんだね…ハァハァ…」


顔を背け ギュッと目を瞼を閉じると
グイッと顎を捕まれ固定された。


「ひっ…うっ…」


次の瞬間には、口の中がヌルッとした感覚が支配していて
舌を入れられていることに気がついた。


嗚咽が出る。
気持ち悪い。


「…うぅ…」


「ぷはぁ、可愛い…」


そういい 首筋、胸元に口が這いずって行くのがわかる。


「ひ、ひぃ…」


「こんなにドキドキして…」


そう言うと 胸元をグイッと引き下げられて 肌に冷たさがつたわる。
ヌルッとした感覚… ヌルヌル ヌルヌル気持ち悪い…



「いやいやいやいやっ!!助けて!!!!」


「ちゅぱぁ…そんなに怖がらなくていいよぉ?」


うごうご蠢く手と指…
嫌悪感しかない。
鳥肌が立ち 震えが大きくなる。


ガザガサとスカートを捲るのがわかり 足をギュッと縮こませた。


「いやぁぁぁぁ!!辞めて!触らないで!!!

怖いの!!!辞めてぇぇっっ!!!」


「ちっ…うるさいなぁ…ちょっと黙ってて。」


そう言うと バシッと頬を叩かれ 口に何かを突っ込まれた。


太腿の内側を太い指が這い 身体の中心を触られた。


「うぅっ…んんンっ…」


気持ち悪いっ 怖いっ やだやだやだやだ!!!


助けて…お願い…助けて…


こんなの嫌…目からボロボロ大粒の涙が零れる。
嗚咽が止まらない…
口の中が鉄の味がする…目の前がクラクラする…叩かれた頬が熱い…


何でこんな事になったの?


どうしてこうなるの?


私…そんなに悪いことしたのかな?…


助けて…お兄様…



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