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【イケメン王宮】花冠

第8章 -ダンスレッスン





中庭をゆっくりお散歩して話してると 私を探していたらしいユーリに呼ばれ アランと別れ 迎えに来たユーリに少しお小言を言われながらも 朝食を取り 今は、私室に戻ってきた。


「ね、ユーリ…今度 おやすみ取れたら…ダメかな?」


「んー?……ああ、そうだね…まだ 動くの危ないかな…気持ちは、分かるけど 暫くは、我慢しよ。 俺から手紙出しておくし セレネ様は、心配しないで 。」


「…ぅん…」


「…そんな不安な顔しないの。」


“何を”なんて言わなくても 分かってくれるユーリ。
お兄様にちゃんと話をしたいからシュタインに行きたい。その言葉を飲み込んだ。
お行儀悪いけど ソファーに深く腰掛け 足を抱えて膝に顔を置いて身体をゆさゆさ前後に動かしていたら
ソファーの隣にユーリが座って 私の頬わ両手で包み おでこをコツン。


「セレネ様は、ウィスタリアのプリンセスになったんだから。少し我慢。落ち着いたら必ず連れていくから…約束。」


「…うん!ありがとうユーリ!」


ユーリがいつもしてくれる おまじないの様な約束。
でも 知ってる。こうしてくれる 約束をユーリは、破ったことが無い。二日目にして 早速 少しホームシックになってたのかもしれない 。けど 今ので 元気が出た。


「さ、そろそろ ダンスレッスンの時間だよ。今日は、お披露目パーティーの衣装合わせもあるし楽しも!」


そういい 恭しく 執事らしく ちょっぴり悪戯っ子の様な顔をして 手を差し出してくれた。
それを見て 私もニッコリ。ソファーから降りると ユーリにならい 恭しく お辞儀をして差し出された手を取って ダンスホールに向かった。
ダンスホールには、既にジルがいて 挨拶をしながら近づいた。

「セレネいらっしゃいましたね。時間通りです。 こちら 今日からプリンセスのダンスレッスンの講師をして下さる ルイ=ハワード公爵です。」

ジルの影から出てきた男性…それは、昨日 中庭でお会いした方だった。

「…あ、昨日の…セレネです。ハワード様宜しくお願いします。」

頭を下げると

「…ルイでいい…敬語いらないから。」

と言い ホールの真ん中に移動した。
私も慌てて ホールの真ん中に移動しすると ワルツを踊るとジルに言われ ダンス前にお辞儀をした。


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