第6章 -再会
ゼノ様やセレネの為 シュタインの為に有益な事…そう思って ウィスタリアのプリンセス専属執事を募集していたから受けてみた。
プリンセスをゼノ様に…とも思ったり。
自分で言うのもなんだけど 『可愛い』って周りから言われるから イイコのふりしてたら意外といけると思うんだよね。
身のこなしは、軽い方だ
細く見られるけど 筋肉だってしっかりある。
そりゃそうだよね。だって俺、シュタインの副騎士団長だもん。
ちっちゃい頃のセレネの面倒も見てたから 髪の毛結うのも 洋服選びだって問題ない。
セレネのドレス何着かデザインもしたしさ
紅茶入れるのも得意だし 細かい事も覚えていられる質だから 執事も問題ないんだよね♪自画自賛すぎるかな?
まぁ、簡単に言えば ウィスタリアにスパイに入ったってこと。
ゼノ様にもセレネにもこの事言わずに来ちゃったけどさ
解って下さるお二人だから 少しの間ごめんなさい!と思って プリンセス選考会の二日前にウィスタリアに入った。
荷物という荷物も殆ど持ってきてないし いざとなれば 手ぶらで出ていくつもり。
選考会には、書類とか雑用もそうだけど プリンセスの用意が多すぎて出られなかったけど
選ばれたプリンセスちゃん 随分綺麗で完璧だったとか 落ちたプリンセス候補だったの女の子たちが話してるの聞こえちゃった。
ま、俺の…いや、ゼノ様の?……うーん…俺達のセレネに敵う子なんていないと思うけど♪
なんて…このシスコンぶり何とかしなきゃななんて考えてたら
俺の事見てプリンセス候補だった子達が顔赤くして 騒いでいたから 手を振ったらキャーキャー言われた この調子でプリンセスを手なずければ ウィスタリアを手に入れられたりして…ま、簡単に行かないのは、よく分かってるけどさ
しっかり情報収集は、させてもらうつもりだ。
たまにシュタインに帰って ゼノ様とセレネ欠乏症補えば完璧!
なんておふざけは、おいて置いて。
勝手させてもらうからには、成果だけは、ちゃんと出すつもりだ。
離れている間も気持ちは、ゼノ様とセレネにある。
あのお二人の為に忠義を誓ったから…アルは、近くで
俺は、遠くから…