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【イケメン王宮】花冠

第6章 -再会






「プリンセスを務めて頂くことは、決定しましたので問題ありませんね。 他のことをお聞きしても宜しいですか?」



「…はい。」


前を向こうと決心してからは、答えられる限りで答えていくつもりでいた。流石にゼノたちのことは、話せないけれど…



「では、セレネ 貴女のご両親は?」


「両親は、いません。私の事を親代わりしていて下さったのが 馬車の中でお話した『待ち合わせの相手』です。」



「そうですか…その方には、別の者が言付けをして来たと報告があったのでご安心ください。」



マリアは、困ってるだろうな…
どうにかして連絡取らないと…一度 ゼノ達にちゃんと話すため シュタインに行く必要があるな…と思っていた。



「セレネちゃんの立ち振る舞いってどこで覚えたの?」


「あ、私をお世話してくださった方が 将来必要になるだろうと 身につけさせてくださいました。」


「…なるほど…素晴らしいご挨拶でしたよ。大勢の方が見蕩れてらっしゃいました。」


にっこりと微笑むとジルは、まだ嗜んで頂くことが数多く有りますので 気を引き締めて よろしくお願いしますね。と腕を組んでいた。
その後も ジルやレオに数々質問されたが 嘘は、つかず けれど 話せないゼノたちのことは、触れず話した。その間もアランは、じっとセレネを見ていた。



満足に聞けたかジルは、大きく頷き


「もう、充分です。今日は、疲れたでしょう…明日から公務が始まりますので 夕食を食べゆっくりお休みください。
ああ、そうそう プリンセス専属の執事をご紹介しますね…」


と言うと 一旦、部屋から出ていった。
《プリンセス専属執事》どんな方だろう?話が合うといいのだけれど…とセレネは、少し緊張していた。




コンコンとノックがしてガチャリとドアが開き ジルが目の前まで優雅に来ると


「彼がプリンセス専属執事です。」


と 紹介された人を見て 目を見開き驚いた。
琥珀色のアーモンド型した大きな瞳にピンクブロンズのさらさらの髪 左耳には、大好きな兄と同じピアス 服こそウィスタリアの執事服を着ているが 目の前には、小さい頃からずっと世話をやきそばに居てくれた 兄の片腕である ユーリがいたのだから…




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