第2章 彼のセリフで7題【黒バス】
そう言い、赤司サマは本を借りる手続きをしに行く。
「……。」
杏里はその場から動かない。
「…?どうした杏里。」
赤司サマが声をかける。
「いっやー、私の貴重な昼休みの時間削って本を探してやったんだよ?なんかねーの?」
「……。」
赤司サマは呆れてものも言えない、という顔をしている。
すると、赤司サマはこちらに戻って来た。
「確かに、何も無いというのもあれだな。」
素直に言った赤司サマに喜ぶ。
「杏里。」
「ん?って、おわぁ!!」
気づくと、赤司サマの手の中にすっぽりと収まり、抱きしめられている。
「おい!?赤司!?」
「やっと、『サマ』ってつけないで言ったね。」
「…え?」
顔をあげると額にキスをされた。
「好きだ。」
(な…なな…!!)
(次は口かな?)