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第3章 叶うわけない、なんて。
二人にあいさつを返して教室を見渡す。
・・・まだ来てないのかな。
私の好きな人。黒髪でくせっ毛の彼の姿が見えない。
「おはようがざいます!って・・・あれ?どうしましたか?扉の前で・・・」
後ろから声が聞こえて振り返ると、野々原ののちゃんと・・・
「おはよう。」
黒澤君が居た。
「おっす黒澤!のの!」
「よーっす。」
白馬君が元気に、輝君が少し気だるげに挨拶をする。
「あ、ふ、二人ともおはよう!」
私も少し遅れて挨拶をする。
いつも通りの朝だった。
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