第2章 彼のセリフで7題【黒バス】
2、「好きだ」 赤司
「杏里。」
「へーい。」
「…もっとましな返事が出来ないのか。」
「さーせん。精一杯でーす。」
「…もういい。」
今、私と赤司サマは図書館にいる。二人っきりで。
え?何で『サマ』付けしているかって?皮肉に決まってるっしょ。
私と赤司サマは腐れ縁ってやつ。小学校も中学校もトータル9年間連続クラスメイト。高校もまさかの一緒で、クラスもまさかのまさかで一緒だった。
そこまで一緒だったらさすがに顔も覚えるし、話だってする。
で、今は昼休み。不思議なことに生徒は誰もいない。司書の先生も不在だった。だから、二人っきり。