第15章 shine of the palm
壮「環くん、多分それは少し違うと思うよ」
環「そっか?だってRe:valeがいる時に俺たちがマリーとベタベタしてっと、ももりんとか絶対ズルい!とか言ってハグとかしてんじゃん」
壮「それは環くんが過剰なスキンシップを見せるからだと思うけど」
環「過剰って?俺は別にいつもと同じだし」
いや・・・環は壮五さんが言うように、愛聖さんにいっつもベタベタしてるじゃん・・・一緒にプリン食べたりお菓子食べたりとか。
あ・・・これって、オレも環にヤキモチ妬いてるみたいになっちゃうけど。
そういうのと、同じ感じなのかな?
大「リハがあるのも愛聖だって分かってんだし、そのうち戻って来るだろ?オレたちはそれまでのんびり構えてればいいってこと」
「うん・・・分かったよ大和さん。そうだ!なんかオレ喉乾いちゃったから飲み物買ってくる。みんなも飲む?」
その場の空気を変えようと思って、わざと話題を変えてみる。
環「あ、じゃあ俺コーラがいい」
紡「陸さん、買い物なら私が行きますから」
「いいのいいの!マネージャーはなんか連絡とかあったら困るからここにいてよ。環はコーラね?他のみんなは?」
テーブルにあったメモ用紙にそれぞれの飲み物を書いて、人数と本数を確認する。
「愛聖さんは何飲むかなぁ?」
一「佐伯さんなら、糖度高めの紅茶か、逆にシンプルにお茶ですよ。仕事から帰って来た時のあの人の持ち物に、そういった物のペットボトルがありましたから」
一織って・・・みんなのこと凄い見てるよな・・・
「わかった。じゃあ自販機まで行って、見てから考える。マネージャー、なんか袋とかある?」
さすがにひとりじゃ持ちきれないからさ?と言えば、マネージャーが自分の荷物からサブバックを貸してくれる。
大「リク、オレも一緒に行くよ。ついでに言えば、飲み物はお兄さんが奢ってやる」
環「マジで?!じゃあ俺コーラ2本!」
大「却下、ひとり1本ずつだ。行くぞリク・・・モタモタしてるとリハの順番が来ちゃうだろ?」
「じゃあ、行ってきます」
みんなにそう声を掛けて、オレは大和さんと一緒に自販機コーナーを目指して楽屋を出た。