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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第6章 BLESSED RAIN


ナギさんの部屋で待たされ、三月さんがナギさんの棚や引き出しから取り出していく。

万「三月くんは何をそんなに準備してるの?」

ナ「ミツキがまたアレを着たいとは、嬉しいデス!」

アレって、なに?

三「着るか!···ま、こんなもんかな?ほら愛聖、オレ達ちょっと外出てるから着替え終わったら教えろ?」

ポフンっと荷物を渡して、三月さん達は部屋の外に出て行った。

ナギさんの服を着ろってこと?

渡された物を広げていくと···えっ?!これを私が着るの?!

広げた洋服の先には、手にあるものと同じのを着て決めポーズを取るかわいらしい女の子のポスター···

これってどう見ても···いや、どう見なくてもナギさんのハマっているアニメの···だよね??

っていうか!

これを着るの私?!

で、でも三月さんは一織さんが機嫌がよくなる魔法だとか言ってたし。

キョロっと周りを見て、カーテンを閉めて服を着替えてみる。

···スカート、短い。

これって、見えちゃうんじゃ?!

それに背中のファスナーに手が届かなくて閉まらない。

ナギさんの部屋のドアを少しだけ開けて顔を出し、目の前にいた万理を呼び戻す。

『ごめんね、ちょっと自分じゃファスナー上げきれなくて』

万「ま、あのメンバーの中では俺が1番安全圏だろうから、っと。はい、出来た」

ありがとうと振り返れば、明らかに笑いを堪える万理と視線が合う。

『···なに?』

万「いや?まさか愛聖がコスプレの趣味があったなんて知らなかったぁ、とか」

『違うから!三月さんから渡されたんだから!』

万「ま、いいんじゃない?···かわいいよ、愛聖···プッ···」

『笑った!』

むぅ···っと膨れていると、万理は笑いながらも私を見た。

万「ごめんって。でも、なんか安心したよ。みんなと仲良く出来てるじゃん?こんなコスプレしちゃうくらいに」

『だ、だからそれは三月さんとナギさんが···もういい。髪型作るから、私の部屋からヘアアイロンとか持って来て』

万「はいはい、で、俺が手伝うんだろ?」

『···お願いします』

じゃあ取ってくるからと部屋を出る万理を見送って、軽く纏めたままの髪を解く。

まさか、こんな事になるとは。

でも、やるからには···なり切って、だよね?










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