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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第6章 BLESSED RAIN


❁❁❁ 楽side ❁❁❁

なんで···こうなる。

たまたま来店したRe:valeの2人と、そのマネージャー。

いや、マネージャーはどうでもいい。

問題は···この2人だ。

千「愛聖の隣は僕ね」

百「ズルいユキ!オレもマリーの隣がいい!」

千「じゃあ、モモは反対側に座れば丸く収まるだろ?」

『ちょっと2人とも···くっつき過ぎて狭いから』

なんで俺の向かい側に3人並んで···正確には4人並んで座ってんだよ!

俺は面接官か!

岡「あ、あの···なんだかすみません。この2人は言い出したら聞かない所が時々ありまして···」

「いや、別に構わない。とりあえず、先輩だから···」

そう。

そこがやりにくい関係性でもある。

「愛聖、とりあえずお前は俺の隣に来いよ。じゃないと、バランス悪いだろ···」

『だって千と百ちゃんが』

千「じゃあ、モモが楽くんの隣に行けばいいんじゃない?」

おいおい···

岡「では、自分はこっちに移動します」

気を使ってか、1番下座にRe:valeのマネージャーが移動する。

百「ユキ···そんなにオレを売り飛ばしたい?」

千「ごめんよモモ···僕が甲斐性ないばかりに···」

目の前で繰り広げられる夫婦漫才に軽く息を吐き、今のうちにこっちに来いよと目線を送る。

『ほら、千も百ちゃんもラブラブなのは分かったから!その辺にしとかないと楽が拗ねるよ?』

「なんで俺が拗ねるんだよ!」

『え?だってさっき、私が千と一緒に寝、フガッ···』

やめろ!

その話はいま言うな、ややこしくなる!

慌てて手を伸ばして愛聖の口を塞ぎ、ちょうどいいとばかりに引き寄せた。

『ちょっと、なに?』

小声で訴える愛聖の耳元に顔を寄せて俺自身も自然と小声になる。

「アホかお前!本人を目の前にしてその話振ったら面倒なことになるだろうが」

『大丈夫じゃない?』

···どこまで天然なんだコイツは。

そう思いながら顔を話せば、冷やりと突き刺さる視線を感じてフッと前を見る。

千「ねぇ、誰が···面倒なの?」

マジかよ···既にバッチリ聞かれてるじゃねぇか。

『だからそれは、』

「言うなっての!」

再び愛聖の口を押さえれば、冷やりとする視線に磨きがかかった。
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