第5章 ヒカリの中へ
ちょっとスキンシップ多めでビックリするけど、どこかミステリアスな感じのナギさん。
一「六弥さんも二階堂さんも、堂々といかがわしい物を見る事を宣言しないで下さい」
いつも凛とした態度でいるけど、何となく可愛らしく思えてしまう一織さん。
大「だから違うっての!そんなものレンタルしない!」
『二階堂さんは隠し持ってるんですよね?』
「「 マジで?! 」」
大「愛聖?!」
賑やかで、騒がしくて、どこかしらで小さな衝突があっても···その都度、話し合って。
環「っていうか、マリー。いつまでりっくんに抱き着いてんの?」
ナ「マリー?ワタシの胸なら、好きなだけお貸しシマスよ?」
私に親しみを込めてマリーと呼んでくれる人がいて。
一「佐伯さん、手を貸しましょう。起き上がれますか?」
壮「愛聖さん、もしかしてケガでも?」
陸「えっ?!オレ受け止めきれてなかったですか?!」
どんな立ち位置でも、ちゃんと女の子扱いしてくれる人がいて。
三「愛聖、ホンットにそそっかしいなぁ。ボケるのには早すぎだろ」
大「まだ若いってのに気の毒なこった」
···弄りながらも、心配してくれる人がいて。
居心地が良くて。
素の自分をさらけ出しても、笑ってくれて。
私···ここにいてもいいんだって、心から思えて来る。
コツンと七瀬さんの胸に凭れかかれば、服越しの人肌の温もりと、トクン···トクン···と規則正しい鼓動を感じることが出来て。
なんだかそれが···
『あったかくて···安心す、る···』
陸「愛聖さん?」
三「ん?陸どうした?」
みんなのわちゃわちゃに気が抜けると、途端にみんなの声が少しずつ···遠のいて行った。