• テキストサイズ

〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第5章 ヒカリの中へ


ー 後悔···しない? ー





しばらくの沈黙の後、流れ落ちていく涙を指で掬った千···が演じるカレが、同じように涙を零しながら微笑む。




ー おいで···僕の、最初で最後の···妻と呼べる人··· ー



体を寄せ合いながら、何度も、何度も口付けを交わし合い···やがてそれは、お互いの肌の温もりを確かめ合っていって···


···って!!


『こらァ!!···みんなしてなんて物をみてるんですか!!』


未成年ラインギリギリのシーンで思わず大きく叫んだ。

三「あ、帰ってきたのか。おかえり」

『おかえりじゃありません!消して?!今すぐ消して!!恥ずかし過ぎるからぁ!!』

手荷物を放り出し、みんなの輪の中に飛び込みながらテレビを消そうと騒ぐ。

『リモコン!リモコンどこですか?!···あっ!二階堂さんいま隠したでしょ!出して!!』

サッと背中にリモコンを隠す二階堂さんに詰め寄り、それを取り上げようと手を伸ばせば。

大「いまイイトコなのに?ってことで、へい!タマ!」

ニヤリと笑う二階堂さんがリモコンを四葉さんへと放り投げる。

環「っとと!ヤマさん急に俺にパスすんなよな···」

『四葉さん!それ渡して下さい!』

二階堂さんから離れて四葉さんへと足を向ける。

大「絶対愛聖に渡すなよタマ!」

···こうなったら奥の手で!

『四葉さん!リモコン渡してくれたら王様プリン2個買ってあげます!』

環「マジで?!王様プリン買ってくれるのか?!」

目をキラキラと輝かせる四葉さんに、もちろんです!と答えると、四葉さんは高々と上げていたリモコンを降ろす素振りを見せた。

大「ちょいまち!タマ···リモコンを死守したらオレが王様プリン5個買ってやる!」

5個?!

環「ヤマさんマジで?!···んじゃあ、いおりんパス!」

一「そこでどうして私にパスするんですか!えっと···六弥さん!」

ナ「ナイスパス!···マリー、アナタの欲しい物はココにありますよ?では···ソウゴ!」

壮「えっ!僕?!あ、えっ、リ···陸くんパス!」

三「お前ら騒ぎ過ぎだろって!」

陸「わっ!···壮五さん?!」

ひとつのリモコンが次々と宙を舞いながら手渡されていく。

その間もずっとテレビ画面ではストーリーが進んでいて···









/ 1348ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp