第5章 ヒカリの中へ

❁❁❁ ナギside ❁❁❁

｢What?ワタシのマリーがいませんが···｣

何事もなく食事を始めるメンバー···しかし、そこにはマリーの姿は見当たりマセン。

三｢出掛けてんぞ。それと、お前のじゃないけどな｣

大｢そうそう。あれはデートだな｣

｢｢ デート？！ ｣｣

三｢またこのおっさんは適当なことを言って｣

デート？

｢それはチガイマスね···ワタシは誘われてマセンから｣

三｢だから、なんでそうなるんだよ。愛聖は未成年じゃねぇし、社長に外泊許可貰ってたみたいだから今夜は帰らないかもなぁ｣

許しを？

環｢デートで外泊って···なんかエッチな感じだな｣

壮｢た、環くん···そこはあまり深く考えなくていいんじゃないかな｣

一｢案外、万理さんかも知れませんけどね｣

バンリなら、そういう対象ではナイデ···ス···ネ？？

···わざわざ···外泊、許可？




万 ー 愛聖、社長が認めてくれたんだから···今夜は帰さないよ··· ー

『万理···私···』

万 ー 大丈夫、怖がらないで？ ー

『お願い、電気···決して？』

万 ー ダ～メ。愛聖が見えなくなっちゃうから ー

『万理···』



···。

······。

｢ＮOOOOOOOOOOO！！！｣

環｢うわっ！！ビックリした！！···ナギっち、急に大声出すなよな！｣

これは緊急事態では？！

｢ヤマト！！バンリは据え膳食べマスカ？！｣

大｢なんの話だっつうの···｣

｢マリーが···マリーがバンリに身を捧げてシマイマス！！ワタシの妄想の中でバンリはジェントルじゃありませんデシタ！｣

美しいマドモアゼルが、毒牙に噛まれてしまいマース！

万｢こんばんはー、大神です···あ、みんな揃ってるね？ちょうど良かった。明日のレッスン場のワックス掛けだけど···あれ？ナギくん、怖い顔してどうしたの？？｣

ココで会ったがヒャクネン？！

｢バンリ！もしマリーを泣かせたら···オトシマエ、取りマスカ？｣

バンリの方へと駆け寄り、そのまま壁にバンリを縫い止める。

万｢えっ···と···愛聖が、なに？｣

フム···なぜ、バンリはここに？

大｢ヤレヤレ···想像力が逞しいことで｣