• テキストサイズ

〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第5章 ヒカリの中へ


移籍発表をして、すぐに仕事が軌道に乗れるほど簡単じゃない事が分かってるから、千との約束を果たせる日がいつになるのかは保証出来ない。

だけど、自分で決めた以上···とことん頑張るしかない。

いろんな人を演じるのは、子供の頃からの夢だったから。

そんな不安をひとつずつ取り払いながら千を見れば。

千「大丈夫。愛聖は絶対、頑張れるよ。だって僕が応援してるんだから」

百「ユキ、そこは僕達って言ってよね!マリー、これからずっと頑張れるように百ちゃんがスーパーミラクルなおまじないしてあげる!はい、ほっぺにチュー!!」

『百ちゃん?!?!』

逃げる隙もなく呆気なくそれをされて硬直していれば、それを見て千が笑った。

千「モモばっかりズルい。だったら、僕はこっち側に···」

スっと近付く整った顔から目を離せずにいれば、頬に触れる柔らかな感触···

『あぁ···今を煌めくRe:valeにそんなスーパーミラクルな事されたら、私もう顔洗えない···』

「「 洗えよ! 」」

息ピッタリな突っ込みを入れられ、思わず吹き出してしまう。

『もう···千も百ちゃんも最高過ぎる!大好き!!』

千「知ってる」

百「オレも!」

ここに来るまでの緊張感なんて忘れるほどの時間に、こんなに笑ったのはどれくらい振りだろうかと思うほど、いつまでも笑った。

千「愛聖。ひとつだけ訂正して?」

『訂正って、なにを?大好き···じゃダメなの?』

そう返せば、千は怪しげに笑って。

千「僕達は、今を煌めくRe:valeなんかじゃない。これからもずっと煌めき続ける···Re:valeだよ」

百「キャー!ダーリンイケメン!」

千「···知ってる」

···出た出た夫婦漫才。

『えっと···いただきまーす!』

「「 放置?! 」」

『わぁ!ドレッシングまで手作りだ!』

「「 聞いてよ! 」」

それに反応して笑い出せば、2人も同時に笑い出した。

百「せっかくだから、食べよっか!」

千「モモが言うな」

百「だってホッとしたら腹減ったんだもん!」

千「モモはホッとしなくてもいつもお腹空かせてる」

『言えてる···』

百「ちょっ!マリーまで?!」

懐かしく感じる3人の時間に、私もそっと···心を寄せた。




/ 1348ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp