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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第5章 ヒカリの中へ


あともう少しで、ユキの家に着いてしまう。

なんて言おうかと散々迷った外泊許可は、小鳥遊社長に呆気なくオッケーされて拍子抜けしたけど···

そんなんでいいんだろうか、社長。




小「外泊許可?別にいいけど、そんなに畏まらなくても愛聖さんはもうちゃんと成人してるんだから···あ、でも行き先だけは一応聞いておこうかな?」

にこにことしながら聞かれて胸が痛んだけど、事の成り行きを話すと、社長は少しだけ考え込んで···

小「行き先がRe:valeの千くんなら、特に問題はないと言えばないけど···ただ、相手はあくまでも男性だからね?再デビュー前のスキャンダルとか、気をつけてね?」

『···分かってます』

小「あぁ、そんなにしょんぼりしないで?僕は彼らも愛聖さんも信じてるから」



その後は、駅まで送ろうか?なんて言い出すから丁重にお断りしたけど。

···はぁ。

千の家が近くなればなるほど、足取りが重くなる。

だけど、あまりモタモタしてると···それはそれで千に遅い!とか怒られちゃいそうだし。

何度目かのため息を吐きながら、ふと周りを見れば···前にはなかった場所に新しいコンビニが出来ている事に気付く。

とりあえず一度連絡して、近くまでは来てることを伝えて、なにか必要なものはないかを聞いてみようかな?

会話の端々から、どれくらい怒ってるかくらいなら読み取って覚悟しておくのもいいかも?

道端で足を止め、ごそごそとポケットからスマホを取り出すと同時にラビチャのメッセージが届いてブルッとスマホが震えてビクついてしまった。

百ちゃんからだ。

もぅ、心臓に悪いよ百ちゃん···

ふぅっと息を吐き出しメッセージを開く。

百 “ マリー、今どの辺にいる? ”

“ 千の家の近くまでは来てるよ?今は、なんか新しいコンビニの前にいる ”

そうメッセージを送って、このコンビニが新しい気がするのは私だけかも知れないと思ってちょっとだけ慌ててしまう。

百 “ あぁ、あそこね!今から迎えに行ってあげるから待ってて? ”

“ すぐだから大丈夫だよ?だだちょっと、勇気を溜めてるところだけど ”

百 “ いいの!オレが迎えに行きたいんだからさ!ユキより先にマリーに1番に会いたいの!待ち切れなくて···ダメ? ”



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