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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第4章 カケラの眩しさ


『百ちゃんが一緒に···?』

百 ー そう、オレも。だって、オレも約束したじゃん?マリーが話したくなるまでは誰にも言わないって。今日偶然マリーに会った事も、今こうやって電話で話してる事も言わない。だから、謝る時が来たら、オレも同罪じゃん? ー

『でもそれじゃ、悪いのは私なのに百ちゃんまでが···』

百 ー 平気。ユキに怒られるのは慣れっこだし、それに前にも言ったじゃん?オレはいつでも、マリーの味方だよ、って。だから、いいんだよ ー

いつでも味方、か。

ずっと前に千を怒らせた時も、百ちゃんがそう言って一緒に謝ってくれた事があった。

その時は千も百ちゃんを責めて、あの仲良しの2人が声を上げて言い合いになって。

だけど···百ちゃんは私が悪いのを分かってて、それでも味方になって守ってくれた。



千「そうやってモモはいつも愛聖を甘やかすから、愛聖だって自分で謝るタイミングを逃すんだ!」

百「いいじゃん別に!マリーの味方になるのは、オレがマリーを好きだからだよ!ユキだってマリーが好きだから、そうやって怒るんだろ?!それと同じじゃん!」

千「それとこれとは話が違う!」

『待って!いま悪いのは私で、百ちゃんは悪くない!』

千「愛聖は黙ってて。いま僕はモモと話をしてるんだ」

百「あ、そう?!じゃあユキはマリーが好きじゃないんだな?だったらマリーはオレだけが守るから!誰からも!ユキからも!」

千「···ハァ···分かった。今のは僕が言い過ぎた···愛聖、怖がらせてゴメン。僕もちゃんと、愛聖が好きだから」


···なんか、ちょっと恥ずかしい事を思い出しちゃった。

百 ー マリー、聞いてる? ー

『あ、ゴメンね百ちゃん。ちょっと···思い出し恥ずかししてた』

百 ー なにそれ? ー

『ね?百ちゃんはさ?私と千だったら、どっちが好き?なんて』

百 ー えぇっ?!急になに?!ユキか···マリーか。そんなの決まってる! ー

『じゃあ、言ってみて?』

このタイミング、もしかして···とか期待してもいいのかな?

百 ー ユキ!で、その次がマリー! ー

予想の裏をつく答えに、私は声を出して笑ってしまった。
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