第20章 明かされた事実
千「ん、なに?」
そこはあっさり認めるんかい!とツッコミたいけど、それをやるとRe:vale劇場が始まりそうな気がしてやめる。
『こーんなところで油売ってる暇はないんじゃないの?岡崎さんのこと振り回してないで、早く仕事に戻ったら?』
百「あー、それなんだけどさ?オレたち仕事終わってて・・・というか、あとは夜のお楽しみだけなんだよね」
ポリポリと頬を書きながらいう百ちゃんに、四葉さんが顔を上げる。
環「夜のお楽しみって、なんかももりんエッチくさ・・・ヤマサンみてぇ」
壮「環くん!失礼だよ!」
『あはは、大丈夫だよ逢坂さん。千も百ちゃんもそれなりに怪しくてエッチくさいから』
これくらい平気だからって笑って言えば、僕のどの辺がエッチくさいんだ?と千がすまし顔で返す。
『どこがって、例えばシャワーから出た時にバスローブ1枚で平気で部屋に出てくるところとか。あと百ちゃんはバスローブどころか腰タオル1枚だったりパンイチだったり・・・それから、ンググッ』
百「ストーップ!ちょっとマリー!純情可憐なマネ子ちゃんの前でとんでもないこと暴露しないでよ」
『純情可憐なって、それじゃまるで私が違うみたいじゃない!酷い百ちゃん!もう絶交だから!』
ほんとに怒ってる訳じゃないけど、そんな会話が楽しくてわざと膨れてプイッと横を向く。
百「マリーに絶交されたら、オレ死んじゃう・・・だからさ、機嫌直してよ?ね?あ、ほら、とびきり美味しいステーキ屋さん連れてってあげるからさ?な?」
『それ、百ちゃんが食べたいだけじゃん。私はステーキ屋さんより、ふわふわのクリームがたっぷり乗ってるパンケーキとか、フレッシュフルーツが盛り沢山なパフェがいいなぁ。あ、紡さんも食べたいよねー?』
紡「え?私、ですか?あ、えっと・・・はい」
ね?ね?と視線だけで誘えば紡さんは戸惑いながらも返事をする。
環「俺、どっちも食いてぇ」
壮「環くん!」
『じゃ、みんなでって事で・・・ね、いいでしょ百ちゃん?』
百ちゃんの胸元を指先でツゥっと触れ、我ながらこれはどうなんだ?と思いつつも甘える素振りをしてみる。
百「ヤバい・・・マリーに甘えられると、ノーとは言えない・・・ヘヘッ」
百ちゃん、甘すぎる。
じゃ決まりね?と言ってクルリと周りイスに座る。