第20章 明かされた事実
食事を食べながら紡さんはこの後のMEZZO"の仕事の事を2人に話し、仕事が終わるまでは私も現場に立ち会うという事も説明すると、四葉さんはマリーがいてくれるなら俺頑張れる!と言っては逢坂さんに普段から頑張ろうよ、と零されていた。
環「そーいや今日、いおりんと弁当食いながらマリーが歌ってるのテレビで見た」
『え?今の学校ってお昼休みにテレビ見れるんですか?』
私が高校生の頃はそんなのなかったのにと続ければ、四葉さんはテレビだけどテレビじゃないと言う。
壮「一織くんが一緒なら、きっとスマホで見たんじゃないかな?」
『スマホで・・・あぁ、なるほど!』
環「そ。いおりんのスマホで一緒に見た。マリーは頑張り屋だからって、いおりん褒めてた」
一織さんが私を褒めた?!
そ、それは嬉しい!!
だって普段の一織さんからは怒られたり、お小言の連続パンチを貰うことの方が多いから褒められたと聞くとお皿のハンバーグをフォークで取り分けながらも、どうしても顔が緩んでしまう。
環「マリー、なんかニヤけてる」
『だ、だって一織さんに褒められてたとか嬉しくて』
「だーよねー!マリーが誰かに褒められるとオレも嬉しい!」
『えっ?!』
ドン、と背中に衝撃を受けながら驚けば、ハンバーグが刺さったフォークを持つ手に誰かの手が伸びた。
「んー、いつ食べてもここのハンバーグは美味い!」
『百ちゃん?!・・・ってことは』
あぁ・・・やっぱりいた・・・
モグモグと口を動かす百ちゃんの後ろには、予想通りのメンツが揃っていて。
壮「お、お疲れ様です!」
慌てて立ち上がり挨拶をする逢坂さんに腕を引かれ四葉さんまでも立ち上がる。
百「そういうのオレたちにはいいって。いつもマリーがお世話になってるんだし」
千「そうね・・・うちのやんちゃでお転婆でわがままで泣き虫な愛聖がいつもお世話になってます」
『ちょっと言い過ぎじゃない?!私がいつやんちゃでお転婆でわがままで泣き虫なの?!』
「「 い・つ・も・! 」」
くっ・・・こういう時いつも声を揃えて来るんだから!!
百ちゃんから解放されたフォークをお皿に預け、大きくため息を吐きながら2人を見る。
『ところで超絶多忙な天下のスーパーアイドルのRe:valeさん?』