第20章 明かされた事実
❁❁❁ 千 side ❁❁❁
百「今日の仕事は終わったし、あとはお楽しみの夜の食事会だねユキ!」
岡「百くん、一応それもRe:valeのスケジュールに入ってるのでお仕事と言えばお仕事ですよ。小鳥遊社長もご一緒だと伺っていますから、千くんと百くんだけと言う訳にはなりません。なので自分も同席になります。」
スタジオでの仕事が終わり浮き足立つモモに、おかりんが眼鏡をキラリと光らせて浮かれ過ぎないようにとクギを刺す。
百「仕事のって言ってもさ、マリーがいる食事会じゃん?オレはそれが楽しみなんだよね。マリーとごっはん!マリーとごっはんー!」
岡「仕事だって言ってるのに」
「おかりん、その辺はちょっと諦めた方がいい。愛聖がいる食事だなんて僕たちも久しぶりだし、それだけモモだって楽しみなんだからさ」
ウキウキを隠せないモモにガクリと項垂れるおかりんに笑いながら言って、それじゃ早く楽屋に戻って移動する支度をしないとね?とモモに言いながらスタジオを出れば。
姉「待ってたわよ、おふたりさん」
百「カオルちゃん?!待ってたってRe:valeを?なんで?」
通路の壁に背中を預け、腕組みをしたTRIGGERのマネージャーが僕たちを見た。
姉「あんたたちに話があるから待ってたのよ」
百「オレたちに?っていうかTRIGGERは放ったらかしでいいの?」
姉「あの子たちは大丈夫。今は空き時間で楽屋から出たらブッ飛ばすって念押して出てきたから心配ないわ」
いや、TRIGGERがブッ飛ばされるだなんて事があったら、それはそれで心配だけど。
「それで僕たちに話があるって、どんな?Re:valeはこの後まだ用があるから長い話なら別の日に頼みたい」
姉「そうね。アタシもそこまで長い時間は取れないから手短に行きたい所だけど、ちょっと込み入ってるからここじゃ話せないわ。出来ればRe:valeの楽屋に同行してもいいかしら?」
姉鷺さんの言葉におかりんが同意し、4人揃ってRe:valeの楽屋へと向かう。
姉「ここでのRe:valeの仕事が終わったなら、スタッフが来るって事はないわよね?」
岡「えぇ、大丈夫です。一応ドアに鍵も掛けますか?」
姉「そうね・・・念の為そうして貰おうかしら」
鍵を?
そこまで込み入った話なのか?