第19章 魔法のコトバ
「まぁ、それはそれとしてだけど。キミたちの番組なのにアイドリッシュセブンや愛聖さんがジャックしちゃうみたいな企画でホントにいいの?」
話の流れで千くんから手渡された資料を見ながら、その番組内でRe:valeの出番があまりない事に気付いて確認をする。
千「その辺は大丈夫。特別企画だし、僕たちはもちろん、番組スタッフもアイドリッシュセブンを応援してるから」
百「それにウチの番組スタッフってさ、何気にマリーのファン多いんだよね!百ちゃん妬けちゃう!」
「そうなの?それは僕としても嬉しい事だよ。じゃあ、今回は絶対王者の胸を借りる事にしよう」
話を進めながらひとつの案を思い付いて、それを彼らに伝えることなく資料を鞄に入れる。
千「詳しい事はまた追って連絡します。いきなりの企画だし、彼らにも練習する時間は必要だと思うから」
百「オレたちが時間ある時はレッスンに参加しちゃうかもだけど!っと、ユキ、おかりんたち戻って来たかも!」
千「社長さん、後は頼みましたからね?」
最後に念を押すように千くんは笑い、僕も大きく頷いたと同時にドアがノックされ、素早く百くんがドアを開けた。
岡「皆さんお待ちかねの佐伯さんをお連れしました。さ、中へどうぞ」
『ありがとうございます岡崎さん』
軽く背中に手を当てられるようにして、百くんが開けたドアから愛聖さんが入って来る。
百「おぉっー!マリーってば可愛すぎ!!はい、ギューっ!!」
『あ、ちょっと百ちゃん?!』
千「こらこらモモ?おイタはダメだろう?はい交代。愛聖、早く僕にもその可愛い姿を見せてごらん?」
『って、千こそそういうのやめてってば!』
いつもと変わらないRe:valeに、愛聖さんが身動ぎするのを微笑ましく見守る。
以前見た衣装よりも露出は控えめにはなってはいるが、それでもまだ刺激が強めなのでは?と思いつつも、可愛らしく変身した彼女に目を向けながら目を細めた。