第16章 動き出した真相
ナ「マリー、もし1人でベッドに入るのが怖かったら・・・いつでもワタシが、って・・・ミツキ!耳引っ張らないでクダサイ?!」
三「どさくさに紛れてなに言ってんだナギは!」
環「そうだよナギっち!俺もマリーと一緒に寝る!」
壮「何言ってるんだよ環くん!年頃の男女が一緒にベッドにだなんて・・・」
陸「え?でも愛聖さんは万理さんとは一緒なのは?それはいいの?」
一「七瀬さんは本当に空気が読めない人ですね」
陸「なんでだよ!」
また始まった・・・
せっかく上手いこと纏まったってのに、こいつらは進歩しねぇなぁ。
けど、そんな日常を見て笑顔を見せている愛聖もいる訳だし。
結果オーライってやつ?・・・とは、言いきれないよな・・・
愛聖ばかりが、変な事に狙われてる。
その事実は変わらない。
社長が話していたように、今回は楽屋に入り込まれた位で済んでるって言っても、鍵をかけたはずの楽屋だぜ?
ピンポイントで愛聖を狙ってるとしか思えない。
だとすると・・・また何か起きる可能性はあるってことだ。
オレたちは今まで何度となく愛聖に支えられた。
それはオレたちが知らなかった事も含めて、だ。
それに、先輩として愛聖を守るぞって言ったのは嘘でも冗談でもなく、ちゃんとした約束。
オレたちに約束を守らせろだなんて正面から言うつもりはないけど、オレたちにしてくれていたように、オレたちも動ける範囲で・・・とか、思っちゃうのもアリでしょ?
「リク?イチ?それからそこの漫才コンビ?いい加減にしないと、そろそろお兄さん怒るよ?」
いつもの様に軽い感じで言って、その頭の片隅では笑えない事態に対する作戦を練り始めた。