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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第16章 動き出した真相


『世の中自分に似てる人が3人はいるって話だし、楽にもお店の場所教えてあげるから、今度TRIGGERのみんなで行ってみたら?』

楽「余計なお世話だ」

事情を知ってる私と楽のやり取りを聞いていた三月さんが、そう言えばと話に加わって来る。

三「自分に似てるってのもそうだけど、八乙女と愛聖もたまに雰囲気が似てる時もあるぞ?こう・・・なんつうか、オレと一織が似てるって言われる時みたいな?まぁ、オレと一織の場合は兄弟だし、血縁者って事を考えたら似てても当たり前なんだけどな」

そう言われると、三月さんと一織さんは確かに似てる部分はあると思うけど・・・私と、楽が?

楽「・・・ないだろ。俺はこんなチンチクリンじゃねぇよ」

『だから!どうしてそう私をチンチクリンって思うのかな!そのチンチクリンと床を交わそうと遊郭に通ってたのは誰でしょうかね~?』

楽「それはドラマの話だろ」

『どうだか?』

楽「おまえなぁ!」

三「ほら、例えばそういうトコじゃね?」

いつものようにふざけて言い合う私たちに、三月さんが笑いながらツッコミを入れる。

『やだなぁ、三月さん。もし私と楽が三月さんたちみたいに兄妹とかだったとしたら、私のお父さんって八乙女社長になるんだよ?・・・怖すぎるでしょ』

不機嫌な八乙女社長を想像して言うと、三月さんも確かに怖すぎるところもあるなと頷いたその時、前触れもなくドアが開けられ、今まさに話題となっていた八乙女社長が小鳥遊社長を連れて入って来た。

八「騒々しい、なにを騒いでいる」

うわぁ・・・私がいま想像していた通りの不機嫌な八乙女社長だ・・・

小「またそんな風に怯えさせて・・・随分と楽しそうに話してたけど、どんな話をしてたの?」

『「えっ?!」』

小鳥遊社長がにこやかに話すのとは逆に、私と三月さんは少しばかり表情を固くしながら驚いでしまう。

い、言えるわけなくない?!

そんな気持ちも知らずに、楽があっさりとそれを話してしまう。

楽「俺と愛聖が、たまに似たような雰囲気があるらしいって話だ」

八「お前と佐伯が?フン・・・くだらんな」

楽「そうか?でも愛聖は、アンタが父親だったら怖すぎるって言ってたぜ?」

楽の言葉を聞いて、八乙女社長がチラリと私に視線を流す。

ヤバい、これはきっと怒られる前兆だ。
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