第2章 尊敬から恋への変化
辺りはすっかり暗くなっている。
リヴァイは地面に転がっているに手を差し出した。
「今日はここまでだ。帰るぞ」
手を握って抱き起こすと、その身体は思った以上に軽い。
(この小さい身体のどこにこんな力があるんだかな)
リヴァイは小さく笑った。
また別の日、資料室でに会った。
課題論文が出されているらしい。もちろん、リヴァイも過去に書かされてきたものだ。
真剣に参考文献に目を通すの隣に腰を下ろす。
(まつ毛、長ぇな…)
真剣な横顔をしばらくまじまじとみつめていると、ふと、が顔を上げた。
「わっ、リヴァイ先輩!いつの間に??!」
「さっきからずっといたぞ」
よほど本に集中していたらしい。は突然現れたリヴァイの姿に、心底驚いているようだった。
リヴァイは基本的な読み書きはできるものの、地下街で育ってきたため勉強などしたことはない。だが、生来頭の良い男であるため、座学でも優秀な成績をおさめていた。
「何の課題だ?俺が見てやろう」
またもやリヴァイは、に付き合ってやるのだった。