第6章 Everything about me is yours
壇上に上がった二人をピクシスが出迎える。
「2人共、本当におめでとう。心から嬉しく思うぞ」
2人は揃って頭を下げてから、参列者の方へと向き直った。
「では、誓いのキスを」
ピクシスの、よく通る声が言う。
は少し膝を折って、リヴァイはの顔にかかった薄いベールをめくった。
ベールの下から現れたは、薄く化粧をしていて、まさに女神のような美しさであった。
その頭には、リヴァイの作った花冠がある。
ドライフラワーとリボンをふんだんに使って作られたそれは、リヴァイが数週間かかって試行錯誤して作り上げたものだ。
リヴァイはを見つめる。その視線を受けて、もリヴァイを見つめ返した。